「明日」の由来・語源 ~「明日明日」「明日明後日」「明日葉」などの由来・意味も併せて~
私たちが日常の会話で何気なく使用している「明日(あす・あした)」という言葉ですが、この言葉の由来は一体どこにあるのでしょうか?
「明日」という文字がつく言葉についてもまとめてみようと思います。
「明日」という言葉の由来について
明日というのは「今日の次の日」を指す言葉です。
どうして次の日のことを「明るい」という文字を付けて「明日」という表記にしたのでしょうか。
そもそも「明」という文字には「朝」といった意味が込められていたそうで、「夕べ」の対義語として使用されていたといいます。
「夜が明ける」といった言葉に使うような「明け(あけ)」の表現に、奈良時代の東国方言である「しだ(時という意味)」を合わせて「あけしだ(明時)」と言われていたことが「明日」という言葉の語源とされています。
平安末期以降、「明日」という言葉は現代のような「今日の次の日」という意味合いの言葉として使用されるようになったそうです。
「明日まで」の言葉の意味とは
似たような言葉で「明日まで」と「明日までに」という言葉がありますが、この違いはおわかりでしょうか。
「明日まで」というのは「今日も含めて次の日も」という意味で、例文としては「明日まで忙しい」や「明日まで出張」といったようなものになります。
次に「明日までに」というのは「今日の次の日が来るまで」という、いわばタイムリミットのようなものです。例文としては「明日までに終わらせてほしい」や「明日までに連絡する」といったようなもので、「はっきりとはしていないけど今日中の時間」を表すときに使う言葉です。
「明日明後日(あすあさって・あしたあさって)」の意味とは
こちらも日常会話で使う事のある「明日明後日」という言葉ですが、この言葉はどういった意味を持っているのでしょうか。
この言葉は「近日中」といったような意味を含んでおり「はっきりとはしていないが近い未来を表す言葉」として使用されている言葉です。
例文としては「明日明後日ぐらいには伺えると思います」や「明日明後日までに原稿を仕上げなくてはならない」などといったようなものになるでしょう。
ちなみに、「明日明日(あすあす)」という言葉もありますが、これは「明日明後日」よりも期日が差し迫っている様子を表すときに使用される言葉で、「明日明日にでも必ず伺います」といったように使われる言葉です。
「明日葉」の名前の由来について
最近、健康食材としてよく名前を聞くこともあるかと思いますが、「明日葉(あしたば)」というものをご存知でしょうか?
明日葉は、セリ科の植物で、海岸近くに生えるそうで、その栄養価の高さから青汁の材料としても使われています。
この「明日葉」という名前の由来についてですが、どうやら「葉を摘んでも次の日(明日)には新芽が出てくる」といったことからこの名前が付けられたとされています。
しかし、発育が早いことには変わりありませんが、実際には本当に次の日に新芽が出てくるといったわけではないようで、「明日にでも新芽が出るほど」といったいわば「比喩表現」だということです。
・参考記事
http://gogen-allguide.com/a/ashita.html
http://qanda.rakuten.ne.jp/qa3613259.html
http://www.weblio.jp/content/%E3%81%82%E3%81%97%E3%81%9F%E3%81%82%E3%81%95%E3%81%A3%E3%81%A6
http://www.weblio.jp/content/%E3%81%82%E3%81%99%E3%81%82%E3%81%99
http://www.gogen-allguide.com/a/ashitaba.html 他