ことわざの由来・語源 ~英語のことわざの意味についても少し~
私たちが普段生活していく中で、あまり口に出してことわざを言うといったシーンはないかもしれません。
しかし、ことわざというのは。私たち人間の生活にとても密着していて、「この体験はあのことわざ通りだ」なんて思う事もあるのではないでしょうか。
今回は、そんなことわざについてまとめてみようと思います。
ことわざの由来や語源について
ことわざという言葉は、「言(こと)」に「業(わざ)」という言葉が足されることによって成り立っているとされています。
「業」というのは、言語の技術や活用を意味しているのだそうで、実現した行いに根拠や意味を与えるような言葉を意味していたと言われています。
ことわざを漢字で書くと「諺」という文字になります。
右側の「彦」という文字には「くっきりとした顔」という意味があるそうで、ことわざは「出来上がって形の良いすっきりと言いきった言葉」ということから、「諺」という漢字で表現されるようになったのだといいます。
また、いわゆることわざというものは、日本だけの文化ではなく、世界各国で「慣用句」として使われているといい、起源ははっきりとはしていません。
言葉の意味や由来というものは、その国の文化に密接しているため、慣用句(ことわざ)の価値観も独自のものになっているのだといいます。
英語のことわざ
上記に述べたように、各国の文化によって意味や価値観のことなることわざは沢山ありますが、例を出してみたいと思います。
英語のことわざに「A rolling stone gathers no moss」というものがあり、これは日本で言うところの「転がる石に苔むさず」ということわざになります。
イギリスにも同じことわざがあるのですが、捉え方がアメリカとは異なっているそうなんです。
イギリスでは、コロコロ転がる石のことを「住所や仕事、考え方などが定まらない信用できない人」というふうに解釈するのだそうで、「苔がむさない」というのは「コロコロ変わる人はいつまでたっても良くならない」といった否定的な解釈の仕方だといいます。
一方でアメリカでは、「苔」に対してあまり良いイメージがないらしく「転がる石には苔が付かないから、いつまでも新鮮で変化に富んでいる」というような、肯定的な解釈の仕方なのだといいます。
このように、同じことわざでも国の文化や価値観によって、そのことわざの持つ意味というのは違ってくるというのがわかりますね。
共通の意味を持ったことわざもある
国によって意味が異なってくるといいましたが、中には共通の意味を持ったことわざもあります。
「鉄は熱いうちに打て」ということわざは英語では「Strike while the iron is hot」と表し、「鉄は熱いうちに打てば色々な形に変化させれるように、人も柔軟性のある若いうちに心身ともに鍛えた方がいい」といった、共通の意味を持っているということです。
日本のことわざはもちろんですが、世界のことわざに目を向けてみるのも楽しいかもしれませんね。
・参考記事
http://gogen-allguide.com/ko/kotowaza.html
http://jack8.at.webry.info/201208/article_2.html
http://kotowaza-allguide.com/te/tetsuwaute.html 他