漢字の由来 ~「虹」や「本」の例のほかに怖い由来のものも~
私たち日本人にとっての欠かせないツールである「漢字」ですが、そもそも漢字そのものの由来とはいったいどこにあるのでしょうか?
また、色々な漢字の由来についてもまとめてみようと思います。
漢字の由来
私たち日本人が普段使用している漢字というのは「和製漢字」と呼ばれており、日本の歴史や文化の中で使われるようになっていったものを指しています。
大元の漢字というのは、中国で発祥し、その後発達してきたとされており、中国で使用されていた「漢語」を表す文字として「漢字」というものが使用され始めたところに起源があるとされているようです。
「虹」という漢字の由来
空にかかる大きな虹(にじ)というのは、とても壮大で綺麗なものですよね。
しかし、漢字で書くときになぜ「虫」という文字が付くのかと疑問に思ったことはありませんか?
現在私たちは昆虫を指すときに「虫」という漢字を使います。
しかし、本来はそいった昆虫のことを「蟲」という漢字で表していたといい、「虫」の方はへびなどの爬虫類のことを意味していたのだそうです。
このことから、空にかかる虹が「細長く大蛇のようであることから」と、「虫」の文字が使われたといいます。
そして、「工」という文字には「上下の面を貫く」という意味があるそうで、虹と言うのは「空を貫く架空の生き物」として例えられた漢字であるとされているそうです。
「本」という漢字の由来
私たちが様々な知恵や考え方などを習得するための存在でもある「本」ですが、この漢字の由来とは一体何なのでしょうか?
「本」という漢字は、「木」の根元に印がついている様を表した漢語だといい、太い木の根っこなどといった意味を持っているのだといいます。
日本にこの「漢語」が入ってきた時に、そのままの意味で使われたのではなくて「根本」「基本」などといったお手本の意味として表されるようになり、そこから様々な模範になるであろう「書物」のことを「本」と表現するようになっていったとされているようです。
漢字の由来には怖いものも存在する
様々な漢字の由来の中には「怖い」ものも存在しているのだといいます。
いくつかピックアップしてまとめてみようと思います。
・道:この漢字は「首」に「手をたずさえる」といった情景から出来上がった漢字だとされています。
そしてこの情景には「道なき荒れ果てた土地のたたりや災いを鎮めるための儀式として、首を用いた」という意味が含まれているとされています。
・民:その昔、戦争に負けて奴隷となった人々が逃げ出さないように、両目を突かれて何も見えなくなってしまった姿を表している漢字だそうです。
多くの民衆がこういった状態で王に仕えていたとされています。
・荒:草原に捨てられた死体に髪の毛が残っている様子を表しているとされています。
このように、漢字の一つ一つにはちゃんと「由来」というものがあります。
それを紐解くことによって、その文字が出来上がった時の歴史の背景などもわかるのではないでしょうか。
・参考記事
http://gogen-allguide.com/ka/kanji.html
http://matome.naver.jp/odai/2140185817928971001
http://gogen-allguide.com/ho/hon.html
http://matome.naver.jp/odai/2129628202362446901 他