神の由来 ~恐神の話や薬師神・御子神などの苗字についても~
私たちは生活の何気ない場面で「神頼み」をすることはありませんか?
信仰の対象は宗教によって異なっているとは思いますが、では「神様」というのはどういった由来があるのでしょうか?
また、「神」のつく地名や苗字についてもまとめてみようと思います。
神という言葉の語源は何なのか
「神」という存在は、自然現象や信仰などの対象のことを指しています。
そもそもこの「神」という存在(認識)というものは、日本書紀の中に確認されているというのですが、これは江戸時代にキリスト教とともに日本に入ってきた「神」というものとは区別されていたそうです。
ちなみに、キリスト教の信仰対象の事は「デウス」や「天主」などと呼んでいたそうなのですが、それもいつの間にか「神」という呼び方になっていったのだといいます。
そして、肝心の「神」の語源ですが、まず最初に述べておくと、はっきりとした由来というものはわかっていないのだそうです。
しかしそんな中で「こうではないか」とされているものは、「上」という言葉が由来だという説です。
「上」という言葉には、もちろん物理的な位置関係の意味もありますが、それ以外にも「目上の人」や「尊敬する人」などのことも「上」というふうに表しますよね。
「上(うえ)」は「上(かみ)」とも読めますから、これが「神」と関連しているのではないかと言われているそうです。
恐神(おそがみ)の由来とは
「恐神」と聞くと、なんだかとてもこわ~い雰囲気がしますが、これは福井県にあるバス停の名前なんだそうです。
バス停の「恐神」の由来ですが、これは近くにある「恐神神社」と関係があるようです。
この神社は村を守るための神社だったそうで、昔の「恐神村」の鎮守の神様だったのではないかとされているようです。
また、同じ「恐神(おそがみ)」という苗字もあるとのことなのですが、この苗字のはっきりとした出処まではわかりませんでした。
薬師神の由来
薬師神と書いて「やくしじん」「やくしじ」と読む珍しい苗字が存在しているのですが、これは「薬師寺」という苗字と一緒で、薬師寺と言う地名からついたとされています。
この薬師寺氏を名乗ったのは、元は藤原氏の一族だそうで、藤原氏は勢力が拡大した時に色々な苗字が派生しましたから、この薬師寺という苗字も、藤原氏だった人が「下野河内郡薬師寺庄」というところに移り住んだことから出来た苗字だとされているようです。
ちなみに薬師神という苗字は、特に愛媛県に多くみられるのだということです。
御子神(みこがみ)の由来
こちらはとても珍しい苗字で、全国での登録数が100件にも満たないそうです。
この由来としては、南房総市北部の「御子神(みこがみ)」という地名からきているとされています。そもそも御子神とは「本宮で祀られている主神から別れ出た神格」のことで、その御子神を祀る神社があるとされているのだそうです。
・参考記事
http://gogen-allguide.com/ka/kami.html
http://blogs.yahoo.co.jp/tissot900gazoni/12334152.html
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1043381740
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13103432458 他