音楽の由来・語源 ~「やたら」は音楽用語?ウィーンが「音楽の都」なのはナゼ?などにも答えます~
私たちの心にいろいろな感情をもたらしてくれる「音楽」は、人間の歴史とともにある存在です。
そんな音楽の由来や言葉の意味についてまとめてみようと思います。
音楽の由来や語源
音楽という言葉からは「楽しい音」という意味を汲み取ることが出来ます。
決して間違いではないのですが、本来の意味はちがう所にあるのだということです。
そもそも音楽の「楽」という文字には、道具としての意味(楽器)があるのだといいます。
それがいつのまにか道具(楽器)を使って奏でる音そのものを「音楽」と呼ぶようになったのだそうで、それを転じて「楽」は「楽しい」という意味合いでも捉えられるようになったと言われているそうです。
「やたら」という言葉の由来は音楽にあった
普段の生活の中で「やたらに」「むやみやたらに」などと言った言葉を使うことがありますが、
節度がないといった様子を表すこの言葉の由来は、実は音楽にあったというのはご存知でしたでしょうか?
この「やたら」という言葉は「雅楽」に由来しているとされています。
雅楽の中には「夜多羅(やたら)拍子(八多良拍子とも書く)」という拍子があるそうで、これは2拍子と3拍子を交互に繰り返す特殊なリズムなんだそうです。
ですので、慣れるまでは非常に難しい拍子の取り方だとされています。
このことから、慣れるまでは演奏しているうちにリズムがどんどん崩れていき、そのうちに混乱して滅茶苦茶になってしまう様を「やたら」と表すようになっていったということだそうです。
軽音楽の由来
バンド演奏などのことをよく「軽音楽」と表現したりしますが、この由来は一体どこにあるのでしょうか?
そもそも音楽と言うのは英語で「music」といい、軽音楽は「light music」の和訳だとされています。
昔から、音楽と言えば「クラシック」のようなものを指していたといい、クラシックに比べて気軽に出来る音楽ということから、クラシック以外の音楽のことを「軽音楽」と呼んでいたそうです。
また、バンドなどをする生徒は「授業についていけない軽薄な生徒が選択する音楽」といったように扱われていた背景もあり、そのことから「軽」という文字をとって「軽音楽」と呼ぶようになったのではないかという説もあるようです。
音楽の都ウィーンと言われるようになった由来
音楽の都ウィーンというフレーズは、一つの言葉としてとても広く浸透していると思います。
ではなぜ、ウィーンが音楽の都と呼ばれるようになっていったのでしょうか?
まず政治的な理由が挙げられるといいます。
1815年に行われたウィーン会議の場で、ヨーロッパはフランス革命以前の体制に戻ったといいます。
この時に、文学や芸術などは政府にとって脅威になりかねないということで、いろいろな規制が定められたのだそうです。
しかし、音楽だけは規制を逃れたという事で、辛い時代に人々は音楽を生きる希望としていたといいます。
その他に、ウィーンは歴史の中で領土を拡大していったということがあり、それに並行して言葉も風習も習慣も違う民族を抱えていくことになったのだそうです。
いろいろな相違がある中で、唯一音楽だけが共通語として欠かせない物になっていったとされており、これらが音楽の都と呼ばれるようになった背景だとされています。
・参考記事
http://ameblo.jp/maedchen/entry-10662504608.html
http://yain.jp/i/%E3%82%84%E3%81%9F%E3%82%89
http://www.fleapedia.com/%E4%BA%94%E5%8D%81%E9%9F%B3%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9/%E3%81%91/%E8%BB%BD%E9%9F%B3%E6%A5%BD%E3%81%A8%E3%81%AF%E4%BD%95%E3%81%8B/
http://yo-roppatabiannai.seesaa.net/article/374349695.html 他