オランダの由来 ~その漢字表記やオランダせんべい、オランダ煮についてまで~
オランダと言えば風車とチューリップのイメージが強く、とても穏やかな情景が浮かび上がりませんか?
実はこの「オランダ」という呼び方は日本独自の名称だというのです。一体なぜオランダと呼ぶようになったのか、またオランダに関連するものの由来についてまとめてみようと思います。
オランダという名称の由来
日本ではオランダと呼んでいますが、正式には、オランダ語で「Nederland(ネーデルラント)」英語での表記は「Netherlands(ネザーランド)」となっています。
では一体なぜ日本では「オランダ」と呼ぶようになっていったのでしょうか?
その語源は、オランダの一部地域の「Holland(ホラント)」に由来しているのだといいます。
これは、ポルトガル語での呼び方でもあるそうなのですが、この呼び方が日本に入ってきた理由としては、ポルトガル人宣教師による「キリスト教とポルトガル語の伝来」が歴史上にあったからだそうです。
その時代の日本では、ポルトガル語を耳で聞いた音のまま、当て字で表記することが多々ありました。
ですので、「Holland(ホラント)」というポルトガル語での名称を「オランダ」と解釈し、これに「阿蘭陀」という当て字で表記したことから、日本では独自に「オランダ」とよぶようになったのだとされているようです。
オランダせんべいの名前の由来
山形県の名物として「オランダせんべい」というお菓子があるそうです。
洋菓子でもないのに、なぜ山形県で「オランダ」という商品名になったのでしょうか?
オランダせんべいが開発されたのは昭和37年頃だったそうで、そのころの煎餅と言えばしょうゆ味が主流だったそうです。
それが、この商品で初めて「サラダ味」というものができて、サラダというものが欧風のイメージだからという説があります。
また、おせんべいを作っている庄内平野の水田風景がオランダに似ているからという説や、この地方の方言で「私たち」という意味の言葉を「おらだ」と言うことから「私たち(おらだ)が丹精込めて作ったおせんべい」という思いが込められているといった説などもあるそうです。
オランダ煮という名称の由来
みなさんは「オランダ煮」というものをご存知ですか?
聞いた感じでは洋菓子やジャムなどを想像してしまいますが、これは日本でいう煮びたしという料理に似たものをいうようです。
煮びたしとは、一度揚げた食材をしょうゆやみりん、唐辛子を混ぜたタレとともに煮たものをいいます。
なぜこれをオランダ煮というようになったのかというと、その調理方法がオランダから伝えられたからだそうです。
長崎県の出島での貿易の際に、外国の色々な物が入ってくるなかで、こういった文化や料理の仕方も一緒に伝わり、それが広まっていったとされています。
・参考記事
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1261306967
http://www.sakatabeika.co.jp/faq/
http://cookpad.com/articles/1873 他