「頭」の由来 ~飛龍・千頭・八つ頭・鼠頭など「頭」が付く言葉の由来も併せて~

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頭というのは、人や動物の首から上の部分の事を指す名称です。

今回は、頭という言葉の由来や、頭という文字が付くいろいろなものについてまとめてみようと思います。

頭という言葉の由来

頭という言葉は、「当間(あてま)」「天間(あたま)」「貴間(あてま)」といった昔の言葉が変形したものだという説があるとのことですが、その由来はどれもはっきりとはわかっていないのだといいます。

また、現在の「頭」という文字ですが、「豆」の部分は「たかつき」と呼ばれる古代に使われていた「食物を盛る首のある器」の形からきているそうです。そして右側の人間の頭部を表す「頁」と合わせて頭という文字になったということらしいです。

飛龍頭の由来

飛龍頭というのは、私たちがよく聞く名前で言えば「がんもどき」のことです。

読み方としては「ひりゅうず」「ひろうす」「ひりうす」などがあるといいます。

この言葉の由来は、ポルトガル語の「filhos(フィリョース)」というものからきているのだそうです。

filhosというのは、小麦粉と卵を混ぜたものを油で揚たもので、ポルトガルのお菓子だそうです。

1689年頃には、日本にもこれに近いものがあったといい、それを「ひりやうす」と呼んでいたのですが、1697年頃には

材料が変わり、ゴボウや豆腐などを混ぜて揚げた精進料理のことを「飛龍頭」と呼ぶようになったとされています。

そして、うるち米ともち米を混ぜたものを揚げる料理(がんもどき)も製法が似ていることから「飛龍頭」と呼ばれているのだそうです。

千頭の由来

静岡県川根本町という所に「千頭(せんず)」という地名の場所があるそうです。

これは、狭い所という意味の「狭(セマ)・所(ト)・処(ト)」の言葉が変形したことが由来だといい、東京都にある千駄ヶ谷という場所と地名の由来は一緒なのだといいます。

また、県立南アルプス巨摩自然公園の中にある「千頭星山」という山の名前の由来としては、イノシシやシカ、サルなどの多猟地という意味を「千(の)頭」というふうに表したことだと言われています。

「八つ頭」や「鼠頭魚」の由来

八つ頭(やつがしら)という食べ物を見たこと・食べたことはありますか?

これは、高価な里芋の一種なんだといいます。

末広がりの意味を持つ「八」という字と、ぼこぼこした頭のような形から「頭」という字をつけ、子孫繁栄などの意味を込めて縁起物としておせち料理に使われたりするそうです。

また、「鼠頭魚」というのは、キスという魚を指していた漢字だといいます。

キスという呼び名は江戸時代の頃からあるそうなのですが、これは「岸に見られる魚」という意味の「キシコ」がなまったことに由来していると言われています。

現在は「鱚」という漢字がメジャーとなっていますが、「鼠頭魚」と書くこともでき、キスの頭が鼠の頭に似ていることから作られた「当て字」なんだということです。

・参考記事
http://gogen-allguide.com/a/atama.html
http://gogen-allguide.com/hi/hiryouzu.html
http://baba72885.exblog.jp/22199423/
http://www.minamialps-net.jp/data/article/12.html
http://zatsuneta.com/archives/001847.html 他

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