足の由来と漢字の語源から「大根足」や「足が出る」の由来まで。
私たち人間が進化の過程で二足歩行になっていったのは、この足の進化も非常に関係しています。
そんな足がなぜ「足」と言われるようになったのかや、足に関する色々な言葉の由来をまとめてみようと思います。
足という言葉の語源や漢字の由来について
「足」という言葉は、汚い部分といった「悪し」「端(はし)」といった意味からきているとされています。
現在、先進国では外に出る際は靴を履くことは当たり前のことになっています。
しかし、昔の人たちは靴や履物を履くという習慣がなかったので、外を歩き回る際に泥などが付くことから「汚い」というイメージがあったのでしょうか?
また、足という漢字ですが、人の胴体を表す象形文字の「口」と、立ち止まるあしを表した象形文字「止」を合わせてできた文字だとされています。
大根足の由来とは
大根足という言葉は、最近ではちょっと太めで立派な足を表現する時に使われたりしていますよね。
本来は女性の細くて白い綺麗な足を褒める時の比喩表現だったといい、その由来は古事記に書いてある女性の白くてか細い腕枕を「大根」という言葉を使って表現されたことなのだそうです。
これは、仁徳天皇の和歌だそうで白く細い大根が、女性の美しさを表す「褒め言葉」として使用されたといいます。
現在では、大根も品種改良が繰り返され、昔に比べてかなり太くて立派な大根となっています。
ですので、時代が進むにつれて「大根足」の本来の意味がだんだん薄れてきてしまっているのではないでしょうか。
褒めたつもりでこの言葉を使ってしまったら、大変な事になりかねませんね!!
下足(げそ)の由来とは
イカの足の事を「ゲソ」と呼びますよね。
ゲソを漢字で書くと「下足」となり、これは「げそく」である靴や下駄といった意味合いがあるのだといいます。
このような意味合いから、「ゲソ」という言葉はイカの足の部分という意味でお寿司屋さんの隠語として使われ始めたそうで、それが一般に広まったのではないかとされています。
また、逃亡するといった意味の言葉として「下足を切る」というものもあったそうです。
足が出るという言葉の由来
よく、予算がオーバーしてしまったときなどに「足が出る」という言葉を使うと思いますが。この言葉の由来はどこにあるのでしょうか?
それは、お金が「お足」と呼ばれることに由来しているとされています。
なぜお金が「お足」と呼ばれているかというと、お金は使われることによって世の中を駆け回るからだといいます。
ですので、オーバーしてしまう(枠内から出る)ということで、足が出ると言われるようになったとされています。
また、ある時に着物を作ろうと思っていた人がいたのですが、ちゃんと計画を立てずに仕立てをしてしまい、いざ出来上がった着物は予算が足らずに丈が短くなってしまい、その着物を身にまとうと足が出てしまったことからだという説もあるようです。
・参考記事
http://gogen-allguide.com/a/ashi.html
http://okjiten.jp/kanji14.html
http://100ken-1bun.blogspot.jp/2013/05/blog-post_4531.html
http://gogen-allguide.com/ke/geso.html
http://lance2.net/gogen/z033.html 他