赤の由来 ~その漢字やコカコーラの赤、赤福の由来まで~
赤といえばなんだか力がみなぎる色のようなイメージがあるような気がします。
そんな赤の由来や漢字の成り立ち、赤に関係したものの由来をまとめてみようと思います。
赤の語源と漢字の由来
赤という言葉は「血のような色」を表すという意味があります。
その語源ですが、どうやら「明るい」からきているようで、これは「暗い」という「黒」と明暗で対をなしているといいます。
そのため、赤色には「明るい」「明らかな」などという言葉の意味もあるそうで、例えば「赤の他人」「真っ赤なウソ」「赤っ恥」といった言葉のように、「全く」「すっかり」といった意味も含まれているのだそうです。
そして、赤という漢字の由来についてですが、昔の祭祀の名称の一種だったとされており、もとはこういった生贄をささげるような儀式の意味があったといわれています。
その昔、人々を火あぶりにして雨乞いをするという生贄の儀式があったといい、この時の情景を「火の上に大の字の人がいる」という象形文字で表していたそうです。
それがだんだんと形を変えて、今の「赤」という漢字になっていったのだと言われています。
ですので、赤という文字には「炎や火を連想させる色」といった意味が含まれているのではないでしょうか。
コカ・コーラのパッケージが赤色の理由とは
炭酸飲料でおなじみのコカ・コーラは、今や世界中で愛されており、名前を聞けばすぐにイメージが浮かびますよね。
そのイメージ通り、コカ・コーラのブランドカラーは「赤色」としているそうです。
なぜ、コカ・コーラはブランドカラーを赤色に定めたのでしょうか?
その背景は、「明るくて楽しいといった元気な世界観を赤色に託した」と言われているのだそうです。
ちなみにちょっと余談ですが、サンタクロースが赤色の服のイメージになったのは、このコカ・コーラのCMキャラクターとして使用されたからだといいます。
サンタクロースにコカ・コーラの「明るくて楽しい世界観」を託して、赤色の服を着せたといい、これがサンタクロースが初めて赤色の服を着た瞬間だったとも言われています。
このように、赤色というのは、どこかはっきりとしていて、私たちの印象に残りやすい色なのかもしれませんね。
赤福の由来
赤福と言えば、三重県伊勢市の有名なお菓子ですよね。
この「赤福」という名前の由来はどこにあるのでしょうか?
一説によると、餅の中に餡を入れたものを大福と呼ぶのに対して、餅の周りに赤い餡をつけた餅だから赤福とよばれているというものがあるそうです。
しかし、パッケージは淡い赤色ですが餡は赤くありませんよね?
赤福を作っている会社の公式の理由としては「赤心慶福(せきしんけいふく)」から名前をつけたとしているようです。
この「赤心慶福」というのは、「素直に真心(赤心)を尽くして、人の幸せを自分のことのように喜びましょう(慶福)」という素敵な意味が込められている言葉だという事です。
・参考記事
http://gogen-allguide.com/a/aka.html
http://kanji-roots.blogspot.jp/2012/09/blog-post_21.html
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1112163341
http://www.yuraimemo.com/481/ 他