さるぼぼの由来と意味 ~子宝への願い、そしてその色・作り方まで~
飛騨高山にいけば、各所にさるぼぼがぶらさがっています。
見た目も可愛いさるぼぼですが、この人形に込められた意味とは一体何なのでしょうか。
さるぼぼの由来や色の意味
飛騨高山という場所は、昔からとても寒い地域だったそうです。
寒いだけではなくて土地も痩せていることから農作物が十分に出せず、男性陣は宮大工として都に駆り出されたといいます。
元々人口が少ないうえに男手まで駆り出されてしまい、残された女性と子供は細々と生活をしていたといいます。
そんな貧しい暮らしの中で、母親は娘のために手作りで人形を作ってあげ、子供はその人形をとても大切にしていたといいます。
そして、昔は流行病が多く、特に「天然痘」という病気が怖かったのだそうです。
そんな中、暮らしが豊かになっていった頃に「赤い布は天然痘の予防になる」という噂から、赤い布で人形を作るようになったのだといいます。
そして、その赤い人形が「猿の赤ちゃんみたい」だといい、赤ちゃんという意味の「ぼぼ」から「さるぼぼ」と呼ばれるようになったということです。
また、さるぼぼという名前にかけて、「災いが去る(猿)よう」「家内円(猿)満・良縁(猿)・子縁(猿)」、猿が安産と言われていたことから「子宝・安産」といったようなお守りとして大切にされるようになっていったのだといいます。
ちなみにさるぼぼに顔がない理由としては、「顔を入れてそのものに固定されないように」や、「顔をいれないことでいつでも自分と同じ気持ちになってくれる」という理由があるのだそうです。
さるぼぼの色について
元々は天然痘の予防という意味で赤色の布が使われていたさるぼぼですが、現在では様々な色のさるぼぼがあります。
例えば、青色は勉強や仕事運、ピンクは恋愛運や素敵な出会い、紫は出世運などなど様々あります。
これはどうやら「風水」に関連しているようです。
現代の需要に合わせて、風水を元に色々なさるぼぼが作られているのだと思います。
こういった形で昔からのものを伝えていくのも素晴らしい事ではないでしょうか。
さるぼぼの作り方は様々ある
さるぼぼは自分でも簡単に作れます。
用意するものとしては、「胴体にする長方形の布」顔にする丸い布」、「中に詰める綿」、「針・糸・ハサミ」です。
材料もわざわざ「これを買って準備しなきゃ!」というものはなく、家にあるもので簡単に作ることが出来ます。
さるぼぼは、大きさや布の色なども特に決まっていません。
自分がどのようなさるぼぼにしたいかという気持ちとイメージが大切だと思います。
ハンドメイドのさるぼぼを作っていらっしゃる方は結構いるみたいで、インターネットなどでも作り方は簡単に検索できます。
色々な形のものがありますので、どのさるぼぼが自分の好みかを考えて、沢山のバリエーションを作ってみるのも楽しいのではないでしょうか。
・参考記事
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Suzuran/2463/saru.htm
http://www.azusaya.co.jp/SHOP/m00016.html
http://matome.naver.jp/odai/2135367721889458101 他