柿の種の名前の由来から柿ピー、チョコがけ柿の種の話まで。
お茶請けとしてやお酒のおつまみとして定番なものといえば柿の種ですよね。
この柿の種、もちろん果物の柿の種ではありません。では一体どこに由来があるのでしょうか。柿の種が出来た歴史とともにまとめてみました。
柿の種の誕生と名前の由来
まず、柿の種がどのようにしてできたのかですが、発祥の地は新潟県だそうです。
「浪花屋製菓株式会社」というところが初めて作ったと言われており、この会社では現在でも元祖柿の種という商品を作っていらっしゃいます。
新潟県といえば日本の米どころだということで、浪花屋製菓株式会社では創業当時ウルチ米の煎餅を生産していたそうです。
そこから、大阪の「あられ文化」を取り入れて、もち米を使ったあられをつくるようになったといいます。
「浪花屋」という名前はここからきているそうです。
そして肝心の柿の種ですが、作ろうとして作った商品ではなかったといいます。
どういう事かというと、昔の「手作業」に由来があるようです。
昔は、機械を使うのではなくてすべて手作業で商品を作っていたそうなんです。
薄くスライスしたお餅を何枚かかさね、それを小判型の金型で切り抜いて形をつくっていたのだといいます。
そんなある日、その金型をうっかり踏み潰してしまい、元に戻らないのでそのまま使用していたところ「これは柿の種の形ににている」という話しになったそうです。
この「うっかりミス」があったからこそ今の柿の種が誕生し、長く愛される商品となったということです。
そして、大正13年に「柿の種」という名前で販売が開始されたという長い歴史を持っています。
柿ピーの由来とチョコがけの柿の種
柿の種とピーナツが一緒になった柿ピーは、今でさえ定番商品ですが、もともとはピーナツは入ってなかったのだといいます。
なぜ、ピーナツを入れるようになったのでしょうか?
それは「ピーナツの油が辛みを中和するから」だそうです。
確かに、柿の種自体は少し辛みのある味付けですよね。ピーナツをよく噛んで舌に擦り付けるようにすると、ピーナツの油分が
舌につきますのでこれで辛みが中和されるとのことです。
途中でピーナツを食べることで辛みが和らぐとは思っていましたが、こういった計算がされているとは驚きです。
また、最近では柿の種をチョコレートでコーティングしたものがありますが、これは亀田製菓と明治という大手企業同士がコラボレーションしたことによって広く販売されているそうなんです。
この、チョコレートの柿の種に関しては、ピーナツの代わりにアーモンドが入っている商品もあるということで、歴史のある柿の種を残しつつしっかり進化もしているのだなと思います。
こういった消費者のニーズに合わせるという姿勢も、柿の種が愛され続けている理由なのかもしれませんね。
何気なく食べていた柿の一粒一粒に、歴史とロマンを感じるのではないでしょうか。
・参考記事
http://www.naniwayaseika.co.jp/kakinotane/
http://homepage1.nifty.com/tadahiko/GIMON/QA/QA273.HTML
http://yoshimamo.hatenablog.com/entry/kakinotane-chocolate 他