石の由来 ~鼻毛石やさざれ石、蛍石のいわれも併せて~
ころころと地面に転がっている石には、様々な大きさや形のものがあります。
変わった形の石を見つけると、ちょっと楽しい気持ちになりますよね。
今回はそんな石の由来と、石という言葉の付くものについてまとめていきたいと思います。
石の由来について
まず石と呼ばれるものについてですが、石というのは「岩よりも小さくて砂よりも大きい」という枠に当てはまるものを言い、鉱物質の塊という観点では岩と砂とは同類になります。
そして石の言葉の由来ですが、「い」というのは「岩」を、「し」というのは「小さい」を表しているとのことで、岩より小さい物という意味で石となったのではないかと言われています。
しかし、そのもととなる「岩」という言葉の由来についてははっきりしておらず、一説によると「イワ」というのはアイヌ語で「山」という意味で、そこからきているのではないかというものもあるのだといいます。
また、漢字の由来についてですが、これは「いし」が崖の下に落ちている様子を表した象形文字だということです。
鼻毛石という地名の由来について
皆さんは「鼻毛石(はなげいし)」という地名を聞いたことはありますか?
これは群馬県の前橋市にある地名なんだそうです。
地名の由来ですが、この地には鼻に見える「鼻石(はなケいし)」と呼ばれるものがあるらしく、それが由来となって「鼻毛石」というちょっと変わった地名となったそうです。
ちなみに、福島県の飯坂町というところには「鼻毛(はなげ)」という地名があるらしく、これは「はなくえ」という「端が崩れる」という言葉に由来しているのだといいます。
「端が崩れる」という言葉の通り、突き出た崖地は「鼻毛」の典型的な地形なのだということです。
さざれ石の由来について
日本の国歌の歌詞にも登場している「さざれ石」ですが、この「さざれ石」とは一体どういった石かご存知でしょうか?
「さざれ石」というのは漢字で書くと「細石」と書きます。
この漢字の通り、本来のさざれ石というものはとても小さな石の意味なのですが、長い年月の中でこの小さな石一つ一つの隙間を、炭酸カルシウムや水水酸化鉄という物質が埋めることによって、一つの大きな岩に変化するのだといいます。
そして、この岩の塊のことを「さざれ石」と呼ぶのだといい、日本においては滋賀県と岐阜県の境にある伊吹山という場所が主要な産地となっているのだそうです。
蛍石の名前の由来について
蛍石というのは、無色だけではなくて紫やピンク色などのものもある綺麗な石で、温泉地帯で発掘されることから日本にも多く存在しているものだといいます。
しかし、そのほとんどがフッ素の原料や鉄の精錬、光学ガラスなどといった「工業用」として使用されますので、綺麗な石なのに一般的にはあまり知名度がないということのようです。
なぜ蛍石という名前なのかというと、この石に紫外線を当てると蛍光を発するということに由来しているのだということです。
・参考記事
http://gogen-allguide.com/i/ishi.html
http://okjiten.jp/kanji110.html
http://baba72885.exblog.jp/11483590
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%95%E3%81%96%E3%82%8C%E7%9F%B3
http://tellus.nobody.jp/stone27.htm 他