色の由来・語源 ~日本の伝統色のいわれについても~
私たちの生活というのは、様々な色の中にあります。
それが「色」という言葉で表現されるようになったのは、どんな由来があるからなのでしょうか?
今回は「色」に関する様々なことについてまとめていきたいと思います。
色の由来・語源について
色というのは、少し難しい言い回しですが、私たちが感じる「光によって起こる視神経の刺激」によって感じ取る感覚のことです。
また、色彩という意味だけではなく、男女の間にある情愛のことを表現する場合もあるとのことです。
色の語源というのは、そもそもは血の繋がりを表す言葉からきているといいます。
その昔、兄を意味する言葉は「いろせ」で、姉を意味する言葉が「いろね」だったということで、こういったことから「いろ」という言葉が出来上がったとされています。
しかし、当初は色彩のことを表す意味ではなくて、男女の交遊や関係、または女性の美しさを意味する言葉だったということです。
その後、女性の美しさだけではなくて一般の美しい物の名称となっていき、美しい物は色鮮やかだということから色彩という意味合いを持つようになったのだとされているそうです。
そして、色という漢字の由来についてですが、「色」という漢字は「人」と「巴」という文字の組み合わせによってできています。
この「巴」という字は人が腹ばいになって寝ている様子で、さらにその上に人が重なる形だとも言われており、「いろ」という言葉が本来持っていた意味である「男女の交遊」すなわち「性行為」といったような意味から出来ている漢字だと言われています。
日本の伝統色の由来について
日本の伝統色といってもその種類は300種類以上はあると言われています。
まず、日本の伝統色というものについてですが、私たちが普段赤や黄色などと言っているものとはニュアンスが異なり、日本の古来からの歴史の中で生まれ、そして育ってきた様々な色彩の事を言います。
各時代や時代の文化とともに生まれてきたものなのですが、特に貴族たちが中心となって王朝文化を育んでいた平安時代に生まれたものが多いと言われているそうです。
そして、伝統色というのは、日本の絵画や着物を染める色などとして使用されてきています。
それぞれの色の名前も実に情緒溢れるもので、例えば「桜色」や「山吹色」、そして「藍色」などと言った日本ならではの自然や場景、感覚からつけられた名前の物もあります。
一つ一つを例に挙げて由来を並べるのは難しいのですが、ある程度の由来にわかれています。
良くあるものとしては、季節によって表情の変わる山や草野といった自然の情景をそのまま色の名前にしたものです。
桜色や山吹色、桔梗色(ききょういろ)などはこの部類に入ります。
そして、着物などを染める材料をそのまま色の名前にしたものなどで、これには藍色などといったものが入ります。
または、「新橋色」などといった、地名からとった色の名前なんかもあるそうです。
もし、綺麗な色だなと思う伝統色を見かけた際は、その由来を辿ってみるのも面白いのではないでしょうか。
・参考記事
http://gogen-allguide.com/i/iro.html
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1320135123
http://www.fc-p.co.jp/mailmagazine/archive/mailvol49.html 他