山口の由来 ~「ちょるる」や「利休饅頭」などの由来も併せて~
本州の最西端に位置している山口県は、自然豊かな県です。また、県名以外にも「山口」という苗字の方もいらっしゃいますよね。
今回は、そんな「山口」の由来についてまとめてみたいと思います。
山口という県名の由来について
山口というのは、廃藩置県の時に県庁所在地であった地名をそのまま県名にしたことによって、現在の県名となったといいます。
その「山口」という地名は、鎌倉時代の頃から見られているものだといい、読んで字のごとく「山の入り口」という意味に由来しているとされています。
しかし、一口に山の入り口といっても諸説あり、長門の国の方へ行く山道の入口であったという説や、現在の山口市にあった「東鳳翩山(ひがしほうべんざん)」という鉱山の入口であったことから、この地域に住む人たちが山口と言い始めたという説があるといいます。
またこの他にも、山口氏を名乗る豪族が、古城山(こじょうざん)という場所に城を構えていたことに由来しているというような説もあるとのことですが、確かな根拠がなく、やはり山の入口という地形に由来してつけられた地名という説が有力のようです。
そして「山口」という苗字も、上にあげたように山口という地名に由来しているとされており、西日本に広く分布している苗字なのだといいます。
また、その読み方は「ヤマグチ」「ヤマクチ」「ヤマノクチ」という3通りがあるのだそうです。
「ちょるる」という名前の由来について
山口県のゆるキャラである「ちょるる」は、2011年に山口県で開催された「山口国体及び全国障害者スポーツ大会」のマスコットキャラクターとして誕生しました。
ちょっと変わった「ちょるる」という名前ですが、山口弁に由来しているのだといいます。
山口弁の中には、「〜している」というような意味の言葉をいう時に、「〜ちょる」といったように語尾に「ちょる」を付けるといい、この山口弁を使って「ちょるる」という名前にしたのだそうです。
「利休饅頭」という名前の由来について
山口県宇部市の特産品に「利休」という一口サイズのお饅頭があり、お茶請けやお土産として県民に親しまれているといいます。
そして、このお饅頭の事を「利休さん」や「利休饅頭」などと呼ぶそうなのですが、その由来は一体何なのでしょうか?
調べてみると、利休饅頭というのは、全国にあるもののようです。
そして、利休饅頭の「利休」というのは、やはりかの有名な「茶聖千利休」にちなんだお茶請けのお菓子だとされているとのことです。
その昔、千利休の茶会の時に、黄金色の饅頭がお茶請けとして出されたといいます。
この饅頭を千利休が大変気に入り、以来千利休の茶会の時には必ずこの饅頭が出されたそうです。
この饅頭自体に名称はなかったのですが、千利休が気に入ったことから、いつしか「利休饅頭」と呼ばれるようになっていったといい、これが由来とされています。
現在「銘菓」として有名なのは、山口県宇部市、三重県伊勢市、島根県浜田市などがあげられ、その土地によって値段や大きさなどは異なるのだそうです。
・参考記事
http://www.ysn21.jp/furusato/know/01symbol/symbol00.html
http://www.harimaya.com/o_kamon1/seisi/11_20/yamaguti.html
http://moto-neta.com/anime/choruru/
http://mo2611to.blog100.fc2.com/blog-entry-441.html 他