英語での月の由来と、日本の旧暦(陰暦)での月の由来

tuki

1年365日=12カ月ですが、みなさんはこの「月」というものの由来は知っていますか?

また、旧暦についてはどのぐらい把握しているでしょうか。今回は、この暦の「月」についてまとめてみようと思います。

月の名前の由来と歴史について

日本では現在1月〜12月まで数字で表されていますが、英語では毎月ごとに名称がついていますよね。

その由来は、古代ローマ暦にまでさかのぼるのだといいます。

古代ローマ歴というのは、1年を太陽の動き・1カ月を月の動きで構成していたといい、紀元前750年ごろからすでにローマで使われていた暦なのだそうです。

古代ローマ暦は、紀元前750年〜紀元前46年頃まで使用されていたそうなのですが、そのうちの紀元前710年頃までつかわれていたものを「ロムルス・レムス暦」というそうです。

このロムルス・レムス暦は1年間をMarutiusからDecember(デセンベル)、すなわち現在の3月から12月の10カ月間に設定していたのだといいます。

そして、余った月を「死の季節」だとしていたそうです。

この死の季節は約61日間あったのだといいますが、これは畑仕事のない季節に日付は必要がないからだったといいます。

その後、紀元前713年には「ヌマ暦」に変わり、この時に死の季節がJanuarius(ヤーヌアーリウス)とFebruarius(フェブルアーリウス)に分けられたのだそうです。

これは、ほとんどの月の日数を29日と31日にしたことと、1年の長さを月の運行=345日にしなかったことから出来た暦で、ヌマの信仰心が偶数を嫌っていたからだとされています。

その後、紀元前46年から約1600年もの間、1年が365日で4年に1度うるう年を置くこととした「ユリウス暦」が使用され、1582年10月4日からは、現在の暦である「グレゴリオ暦」となったということです。

暦は、太古から人間が生活していくうえで重要な役割を担っていたのですね。

旧暦の由来

旧暦とは、新暦(グレゴリオ暦)に改暦されるまえに使用されていた暦で、日本における明治5年以前に使用されていた天保暦(陰暦または太陰太陽暦)のことを言うのだそうです。

現在では数字で言われる月名ですが、旧暦はそれぞれに名前と意味がありました。

・1月(睦月 むつき):正月に家族や親族が仲睦まじく集まる月という意味から

・2月(如月 きさらぎ):寒さを防ぐために着物を重ねて切る事を「衣更着」と書いてきさらぎと読むことから

・3月(弥生 やよい):「弥」は「いよいよ」「ますます」、「生」は生い茂るという意味で、植物が成長する季節ということから

・4月(卯月 うづき):卯の花が咲く時期ということから

・5月(皐月 さつき):早苗を植える時期である「早苗月」が語源とされている

・6月(水無月 みなづき):水のある月ということから(天に水が無くなるということから)

・7月(文月 ふみつき):書道の上達を祈った七夕の行事にちなんだ「文披月(ふみひらづき)」から

・8月(葉月 はづき):旧暦では秋の半ばであり「歯が散り始める季節」だったことから

・9月(長月 ながつき):夜が徐々に長くなる季節という事から

・10月(神無月):全国の神様が出雲大社に集まり、留守になるといわれていることから

・11月(霜月 しもつき):少し寒くなり、霜が降りる月であることから

・12月(師走 しわす):年末の読経などで、師(僧侶)も忙しく走り回る季節であることから

このように、旧暦にはそれぞれ季節に合った意味が込められています。

これがわかれば、旧暦の名前はすっと出てくるかもしれませんね。

・参考記事
http://zatsubundou.fc2web.com/dt_month.htm
http://matome.naver.jp/odai/2141989494209933601
http://allabout.co.jp/gm/gc/220641/
http://www.ndl.go.jp/koyomi/kotoba/02_wafu.html 他

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