「土用の丑の日」の由来や鰻を食べる理由など。
土用の丑の日は鰻を食べるという習慣があります。
なんとなく「そうなんだ」ぐらいで、なぜ土用の丑の日というのか、なぜ鰻を食べるのかなどは実はあまり知られていません。
ということで、土用の丑の日についてまとめてみました。
土用の丑の日の由来
土用の丑の日ですが、いったいどういった日なのでしょうか??
まず「土用」という言葉についてですが、土用というのは立春・立夏・立秋・立冬の日の前の約18日間のことを指すのだといいます。
そして、「丑の日」という言葉についてですが、「丑」というのは、干支の一つである「丑」のことです。
しかし、干支には、年を表す意味以外にも、方角や月日を数える時にも使用されることもあります。
ですので、干支で月日を考えてみると12日周期で割り当てられているということになり、土用の期間にこの割り当てで決められた「丑の日」が重なった日の事を「土用の丑の日」というそうです。
12日周期の数え方ですので、その月の丑の日というのは毎年変わります。
ですので、夏のイメージが強い土用の丑の日は、1年に4回以上あるとのことです。
ちなみに2015年の土用の丑の日はいつかというと、4/19・5/1・7/24・8/5・10/28の5回だそうです。
鰻を食べる理由
土用の丑の日=鰻というイメージですが、なぜ鰻を食べるようになったのでしょうか。
その歴史は江戸時代にまでさかのぼるといいます。
その当時、「う」のつくものを食べると夏負けしないという言い伝えがあったのだといいます。
売上に悩んでいた鰻屋の店主が、平賀源内に相談をしたところ、その言い伝えから「土用の丑の日には鰻を食べよう」という広告を軒先に掲げることとなり、それが大繁盛したことから他の鰻屋にも広まっていったことが始まりだと言われています。
ちなみに、夏の土用の丑の日に鰻を食べるようになったのは、冬が旬である鰻の売り上げが夏に少なくなってしまうことから、夏の土用の丑の日に鰻屋を盛り上げたためだといいます。
しかし、鰻は栄養価が高く夏バテ防止にもなりますので、理に適っているのではないでしょうか。
ですので、現在でも風習が残っているのかもしれませんね。
丑の日と安産祈願
丑の日と同じように、12日周期で「戌の日」というものもあります。
古くから安産祈願の日とされており、妊娠5か月目に入った最初の戌の日に、腹帯を巻いて安産祈願のお参りをすることが風習となっています。
なぜ戌の日が安産祈願に繋がってくるのでしょうか。
それは、犬の出産が昔から「多産」でお産が軽いことから安産の象徴として考えられてきたからだといいます。
そして腹帯には、大きくなったお腹が動かないように固定して楽になることと、お腹の冷えを予防するという理由があり、お母さんと赤ちゃんを守る役割があるので、腹帯を巻いて安産祈願をするとされているようです。
また、神社で安産祈願をすることで、母親の気持ちが安定し、それも安産に繋がっているのではないかとも言われているようです。
・参考記事
http://www.rcc.ricoh-japan.co.jp/rcc/breaktime/untiku/100721.html
http://osusume-shop.net/unagi/doyounoushi.html
http://www.arawazu-kannonji.or.jp/obi.htm 他