山梨県の由来 ~「ほうとう」の名前についても~
本州の内陸部に位置している山梨県は、「ほうとう」という郷土料理が有名ですよね。
今回は、そんな山梨県に関する様々な由来についてまとめてみようと思います。
山梨という県名の由来について
山梨という県名が制定されたのは、明治4年だとされており、その当時県庁所在地があった郡名である「山梨」の名前をそのまま県名に採用したということです。
この「山梨」という地名の由来についてですが、「ヤマナシ」という名前のバラ科ナシ属である木が多く生育していたことにあるとされたいるといい、奈良時代の頃にはすでに「山梨郡」という地名が見られたとのことで、その歴史は非常に長いのだそうです。
その他の説として言われているものといえば、「成す」の連用形である「なし」という言葉があり、「山成し」すなわち「山のあるところ」という意味に由来しているという説や、その真逆で、土地が平らで山がなかったことから「山無し」という言葉が出来、それに由来しているのではないかという説もあるのだといいます。
また、このあたりの地が、八ヶ岳や南アルプスの裾らへんに位置しており、昔は「山裾」の事を「那智(なち)」といっており、これが「なし」に転じて「やまなし」と言われるようになったのではないかとも言われているそうです。
しかし、「那智」という言葉自体にはこのような意味はないとされているそうで、この説は考え難いとされています。
塩山という地名の由来について
山梨県甲州市には「塩山」という地名の場所があります。
この塩山という地名の由来についてですが、甲州市の中央に鎮座する「塩ノ山」という554メートルの山に由来していると言われています。
塩ノ山を遠くから見てみると、甲府盆地の平にあってその姿がぽつんとしょぼくれているように見えることから、塩ノ山の「塩」という字は、「しぼむ」や「しおれる」といった言葉から付けられたのだといいます。
その他には、塩ノ山の麓に古くからあるという温泉の火山性物質のことを「しお」と言うそうで、これが名前の由来なのではないかという説もあるのだそうです。
「ほうとう」という名前の由来について
ほうとうというのは、山梨県を中心とした地域で食べられている郷土料理のことで、水分を含ませた小麦粉を素手で練って作るのだそうです。
記事にはコシがないということで、そこがうどんとの違いだとされています。
この「ほうとう」という名前の由来についてですが、中国から伝わってきた「ハクタク」というものがあり、それが歴史の中で言葉が変わっていき、いつの頃からか「ほうとう」と呼ばれるようになったという説が有力だとされています。
このハクタクというものは、うどん粉を水で練って切った食べ物で、奈良時代の漢字辞書にも登場しているぐらい歴史の古いものなのだそうです。
その他の説としては、江戸時代中期の「裏見寒話」という甲府勤番日記に見られている、「ハタキモノ」からきているというものもあります。
ハタキモノとは、小麦粉で作った麺に限らず、穀物の粉を用いた料理全般のことを指すといい、これが転じてほうとうになったのではないかとも言われているそうです。
・参考記事
http://chimei-allguide.com/19/000.html
http://baba72885.exblog.jp/13785670
http://www.yuraimemo.com/1184/ 他